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令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験 解答解説 問題23

問題

問題 23
 ある上皮系腫瘍が神経内分泌の性質を持っているか調べるために用いる免疫染色はどれ
か。3 つ選べ。
1. CK20
2. S-100
3. desmin
4. synaptophysin
5. chromogranin A

解答

問題 23
 ある上皮系腫瘍が神経内分泌の性質を持っているか調べるために用いる免疫染色はどれ
か。3 つ選べ。
1. CK20
CKなのでケラチンの一種。皮膚ではメルケル細胞に発現する。メルケル細胞癌ではCK20が細胞質にドット上に染まることを覚えておく。また消化管上皮などにも発現するため、二次性の乳房外Paget病の鑑別などにも使われる。
2. S-100
神経系のマーカーとしてよく使う。色素細胞、シュワン細胞、ランゲルハンス細胞、マクロファージなどに染まる。

3. desmin
筋系マーカーとして使う。平滑筋などに分布
4. synaptophysin
シナプス伝達に関与する神経内分泌細胞、ニューロンに存在する。神経内分泌細胞ないし神経内分泌腫瘍の同定に有用なマーカー

5. chromogranin A
クロモグラニンAはいくつかの機能性ペプチドの前駆体で、ペプチド自体はオートクリンないしバラクリンで細胞に作用し、神経内分泌機能を負に調節する。神経内分泌腫瘍において重要なマーカーの一つ

参考

Chromogranin A 抗体

Synaptophysin 抗体

CK20

S100

リンク

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