問題
問題 72
尋常性乾癬の治療に用いる生物学的製剤(皮下注射製剤)について正しいのはどれか。
1. 通常、成人にはグセルクマブとして、1 回 100 mg を初回、4 週後、以降 8 週間隔で
皮下投与する。なお、効果不十分な場合には 1 回 200 mg まで増量できる。
2. 通常、成人にはリサンキズマブとして、1 回 75 mg を初回、4 週後、以降 12 週間隔
で皮下投与する。なお、効果不十分な場合には 1 回 150 mg まで増量できる。
3. 通常、成人にはアダリムマブとして初回に 80 mg を皮下注射し、以後 2 週に 1 回、
40 mg を皮下注射する。なお、効果不十分な場合には 1 回 80 mg まで増量できる。
4. 通常、成人にはセクキヌマブとして、1 回 150 mg を、初回、1 週後、2 週後、3 週
後、4 週後に皮下投与し、以降、4 週間の間隔で皮下投与する。なお、効果不十分な
場合には 1 回 300 mg まで増量できる。
5. 通常、成人にはイキセキズマブとして初回に 160 mg を皮下投与し、2 週後から 12 週
後までは 1 回 80 mg を 2 週間隔で皮下投与し、以降は 1 回 80 mg を 4 週間隔で皮下
投与する。なお、12 週時点で効果不十分な場合には、1 回 160 mg まで増量できる。
解答
問題 72
尋常性乾癬の治療に用いる生物学的製剤(皮下注射製剤)について正しいのはどれか。
1. 通常、成人にはグセルクマブとして、1 回 100 mg を初回、4 週後、以降 8 週間隔で
皮下投与する。なお、効果不十分な場合には 1 回 200 mg まで増量できる。
グセルクマブはIL23製剤の中で8wごとの維持投与が可能であるが、増量はできない
2. 通常、成人にはリサンキズマブとして、1 回 75 mg を初回、4 週後、以降 12 週間隔
で皮下投与する。なお、効果不十分な場合には 1 回 150 mg まで増量できる。
リサンキズマブは150mg/回の投与からスタートして状況に応じて75mg/回に減量できる
3. 通常、成人にはアダリムマブとして初回に 80 mg を皮下注射し、以後 2 週に 1 回、
40 mg を皮下注射する。なお、効果不十分な場合には 1 回 80 mg まで増量できる。
ちなみに化膿性汗腺炎と壊疽性膿皮症にも適応があるが、用法が違うので注意
<化膿性汗腺炎>
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、40mgを毎週1回又は80mgを2週に1回、皮下注射する。
<壊疽性膿皮症>
通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、40mgを毎週1回、皮下注射する。
4. 通常、成人にはセクキヌマブとして、1 回 150 mg を、初回、1 週後、2 週後、3 週
後、4 週後に皮下投与し、以降、4 週間の間隔で皮下投与する。なお、効果不十分な
場合には 1 回 300 mg まで増量できる。
セクキヌマブは300mg/回からスタートして体重により150mg/回に減量できる
5. 通常、成人にはイキセキズマブとして初回に 160 mg を皮下投与し、2 週後から 12 週
後までは 1 回 80 mg を 2 週間隔で皮下投与し、以降は 1 回 80 mg を 4 週間隔で皮下
投与する。なお、12 週時点で効果不十分な場合には、1 回 160 mg まで増量できる。
外来をやっている場合には覚える機会もあると思いますが、使っていない場合は結構厳しい。
乾癬の生物製剤まとめ
TNFα阻害薬、IL-17阻害薬, IL-23阻害薬と、3つのグループにわける
用法についてはIL23は基本0.4.以後12wごとなので覚えやすい。一方IL17は最初の一か月はローディングが必要だが薬剤によりまちまち
小児乾癬の適応はコセンティクスのみ
PEG化しているのはシムジアのみ
受容体阻害薬はルミセフのみ
掌蹠膿疱症にも適応があるのはルミセフ、スキリージ、トレムフィアの3つ
壊疽性膿皮症、化膿性汗腺炎に適応があるのはヒュミラ(ヒュミラBSは適応外なので注意)
トルツはIgG4で作っているというのは薬説で推していました。オプジーボとかもIgG4で作っています。IgG1とIgG4サブクラスの違いはここでは省略
高額医療制度とセットで覚える
参考
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