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令和4年度 2022年度 皮膚科専門医試験 解答解説 問題 67

問題

問題 67
 瘢痕性脱毛症の中で好中球性に分類されるのはどれか。
1. lichen planopilaris
2. folliculitis decalvans
3. frontal fibrosing alopecia
4. Graham-Little syndrome
5. central centrifugal cicatricial alopecia

解答

問題 67
 瘢痕性脱毛症の中で好中球性に分類されるのはどれか。
1. lichen planopilaris
毛包漏斗部から峡部を中心としたリンパ球主体の苔癬型炎症細胞浸潤を特徴とする原発性の脱毛症
2. folliculitis decalvans
被髪頭部に毛包一致性の膿疱を生じ, 隣接毛包に波及して瘢痕性脱毛に至る

3. frontal fibrosing alopecia
閉経後女性に好発する前頭部から側頭部の生え際の帯状の瘢痕性脱毛。
4. Graham-Little syndrome
頭皮の斑状の瘢痕性脱毛、腋窩及び鼠径部の非瘢痕性脱毛、体及び頭皮に現れる毛孔性苔癬の3症状。閉経後女性に多くみられる。毛孔性苔癬の一亜型と考えられている。家族例の報告はあるようでHLA-DR1との関連があるとする報告がある
5. central centrifugal cicatricial alopecia
アフリカ系女性によくみられる頭頂部から拡大する瘢痕性脱毛。頭皮への負担が大きい髪形にした後に発症する、PADI3遺伝子変異が報告されている。

瘢痕性脱毛症 cicatricial alopecia, scarring alopecia

瘢痕性脱毛では幹細胞が存在するbulge領域が破壊され線維組織に置換されるため、毛包は消失し、不可逆的な脱毛となる。

原発性と続発性に分類されている

参考

原発性瘢痕性脱毛症の最新のマネジメント

Frontal fibrosing alopecia の病態

Variant PADI3 in Central Centrifugal Cicatricial Alopecia

リンク

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