令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験解答解説問題65

問題

問題

問題 65
60 歳女性。下顎部の黒褐色斑の臨床像（図 34）とダーモスコピー像（図 35）を示す。図
35 の矢印の所見は何か。
1． pigment network
2． parallel ridge pattern
3． rhomboidal structures
4． annular-granular structures
5． asymmetric pigmented follicular openings

解答

問題 65
60 歳女性。下顎部の黒褐色斑の臨床像（図 34）とダーモスコピー像（図 35）を示す。図
35 の矢印の所見は何か。
1． pigment network
pigment networkがatypicalかtypicalかという所見が必要。さらに言えばpigment networkはいわゆる網目状構造であるが、今回は穴がたくさんある状態であり、発毛部、とくに顔面ののダーモスコピー所見であるpserudonetwork、今回は穴の大小不同があるため、atypical pseudonetworkといえる
2． parallel ridge pattern
parallel patternは掌蹠で使う所見parallel ridgeは皮丘平行パターンで悪性黒色腫を疑う所見
3． rhomboidal structures
毛包を避けるようにひし形状に血管がはしっている。red rhomboidal structuresということが多い
4． annular-granular structures
pserudonetworkの所見において、毛包周囲に顆粒状のドットがたくさん集まっている状態.良性、悪性ともに見られる
5． asymmetric pigmented follicular openings
毛包周囲に非対称性に色素沈着領域が三日月状に取り囲む

メラノーマ、特にlentigo maligna melanomaを考えるような臨床像