問題
問題 54
72 歳、男性。糖尿病のため以前はインスリン治療を行っていたが、最近は通院していな
い。2 週間前から左足の発赤、腫脹が出現し、現在は図 28 のような状態となっている。全身
状態は良好で、体温は 37.4℃であった。この患者に対し、早期に行うべきことはどれか。3
つ選べ。
1. 血流の評価を行う。
2. LRINEC score を計算する。
3. 壊死組織のデブリードマンを行う。
4. 潰瘍部からの細菌培養検査を行う。
5. 血糖値、HbA1c の評価と血糖のコントロールを行う。
解答
問題 54
72 歳、男性。糖尿病のため以前はインスリン治療を行っていたが、最近は通院していな
い。2 週間前から左足の発赤、腫脹が出現し、現在は図 28 のような状態となっている。全身
状態は良好で、体温は 37.4℃であった。この患者に対し、早期に行うべきことはどれか。3
つ選べ。
1. 血流の評価を行う。
2. LRINEC score を計算する。
発症から2w経過しているので壊死性筋膜炎の評価よりも血流評価や感染評価などのほうが優先される
3. 壊死組織のデブリードマンを行う。
特に糖尿病性潰瘍では末梢動脈の血流不全があると、壊死が拡大するので、先に血流評価をしておく。例えば経過が急で壊死性筋膜炎を疑う場合には速やかにデブリドマンが必要
4. 潰瘍部からの細菌培養検査を行う。
5. 血糖値、HbA1c の評価と血糖のコントロールを行う。
2w前からの症状なので壊死性筋膜炎を強く疑わない点、糖尿病性潰瘍ではデブリの前に血流評価が必要な点が大事
ガイドラインのアルゴリズムを見ると
- 糖尿病評価
- 感染評価、治療
- 末梢動脈病変の評価、治療
- 末梢神経障害の評価、治療
- 保存的治療
- 外科的治療
のような順番で加療していく
参考
創傷・熱傷ガイドライン委員会報告―3:糖尿病性潰瘍・壊疽ガイドライン
リンク
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