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令和4年度 2022年度 皮膚科専門医試験 解答解説 問題 50

問題

問題 50
 アポクリン発汗を作動させる神経伝達物質はどれか。
1. Oxytocin
2. Dopamine
3. Adrenaline
4. Enkephaline
5. Acetylcholine

解答

問題 50
 アポクリン発汗を作動させる神経伝達物質はどれか。
1. Oxytocin
視床下部から分泌されるホルモンの一つ。乳腺の平滑筋を刺激して射乳を促す。平滑筋収縮作用があるので陣痛促進薬としても用いられる。下垂体後葉で産生されるプロラクチンは乳腺の腺房細胞に作用して母乳を作るホルモン。
2. Dopamine
ドパミンが代謝されるとノルアドレナリン、アドレナリンになる
3. Adrenaline
いわゆる精神性発汗は、緊張したりするとアドレナリンの分泌が促進され、アポクリン腺からの発汗が増えるのでわき汗が増える。アポクリン腺を支配する交感神経終末ではアドレナリンが放出されている
4. Enkephaline
オピオイドの一種。生体内において副腎髄質に最も高濃度に認められ、ほかにも脳内の各部や下垂体,性腺,消化管,交感神経に存在することが知られているが,血中にも存在する。
5. Acetylcholine
エクリン腺の発汗を促す。エクリン腺を支配する交感神経終末ではアセチルコリンが分泌されている

エクリン汗腺、アポクリン汗腺について

エクリン汗腺アポクリン汗腺
分布ほぼ全身の皮膚(手掌足底、腋窩に最も多い)特定の部位(腋窩、外耳道、鼻翼、鼻前庭、乳輪、臍囲、外陰部)
主な成分大部分が水分蛋白質や脂質などの有機成分を多く含む
臭い無臭無臭であるが、皮膚表面で細菌に分解され、臭気を帯びる
神経支配アセチルコリン(交感神経)アドレナリン
発汗要因温熱刺激、精神的刺激、味覚刺激情緒刺激
マルホのサイトより抜粋

参考

多汗症とは

リンク

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