令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験解答解説問題47

問題

問題

問題 47
　図 21 は表皮基底膜部の電顕を示す。矢印が示すものはどれか。
1． Desmosome
2． Anchoring fibrils
3． Hemidesmosome
4． Plasma membrane
5． Anchoring filaments

解答

問題 47
　図 21 は表皮基底膜部の電顕を示す。矢印が示すものはどれか。
1． Desmosome
上皮細胞同士の接着構造、表皮基底膜部では見られない。
2． Anchoring fibrils
VII型コラーゲンなどで構成される。真皮内の構成成分。基底板の下で細いふさふさした感じの見た目の構造
3． Hemidesmosome
表皮真皮境界部の基底細胞側に存在し、ちょっと色の濃いところが目印になっている。inner plaqueとouter plaqueに分かれていて、outer plaqueのところにanchoring filamentが多く形成される。またinner plaqueのところでケラチンが結合する
4． Plasma membrane
細胞膜。問題の図でいうならばヘミデスモソームのあたりに近い
5． Anchoring filaments
ヘミデスモソームと基底版の間にあるlamina lucida（透明帯）をつなぐ繋留フィラメント。水疱性類天疱瘡ではlamina lucidaで表皮と真皮が分かれている。下の図でいうと緑とオレンジの間がlamina lucida

問題文の図はここには載せないですが、おそらく以下のような感じで見えると思いました。