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令和4年度 2022年度 皮膚科専門医試験 解答解説 問題44

問題

問題 44
 爪白癬に保険適用を有する抗真菌薬を次に示す投与量で処方を行った場合、薬剤費が最も
高額になる薬剤はどれか。
1. ホスラブコナゾール 1 日 1 カプセル 12 週間(合計 84 カプセル)
2. テルビナフィン 1 日 1 錠 24 週間(合計 168 錠)
3. イトラコナゾール 1 日 8 カプセル 1 週間を 3 回(合計 168 カプセル)
4. ルリコナゾール 1 月 2 本 12 か月(合計 24 本)
5. エフィナコナゾール 1 月 2 本 12 か月(合計 24 本)

解答

問題 44
 爪白癬に保険適用を有する抗真菌薬を次に示す投与量で処方を行った場合、薬剤費が最も
高額になる薬剤はどれか。
1. ホスラブコナゾール 1 日 1 カプセル 12 週間(合計 84 カプセル)
ネイリンカプセルⓇ (100)。814.8/capなので 814.8x84x0.3=20532円(小数点以下切り捨て)となる。投与前、投与4-6w程度の時点で肝機能チェックの採血を行う
2. テルビナフィン 1 日 1 錠 24 週間(合計 168 錠)
後発品も存在するが、先発品のラミシール (125)では 60.3/capなので 60.3x168x0.3=3039円(小数点以下切り捨て)となる。投与前、投与後8wまでは4wごとに採血、その後も定期的に必要 (8-12wごとくらい)
3. イトラコナゾール 1 日 8 カプセル 1 週間を 3 回(合計 168 カプセル)
後発品も存在するが、先発品のイトリゾールCap (50)は134.7/Capなので134.7x168x0.3=6788円 (小数点以下切り捨て)となる。各投与前に肝機能チェックの採血
4. ルリコナゾール 1 月 2 本 12 か月(合計 24 本)
ルコナックⓇ。709.3円/g (古いサイトだともうちょっと高い)、1本4mL(3.5g)なので1本2482円、3割負担で744円となる。744×24=17856円
5. エフィナコナゾール 1 月 2 本 12 か月(合計 24 本)
クレナフィンⓇ。1,435.50 円/g、1本3.56gなので1本5,110円、3割負担で1,533円となる。1533×24=36792円。

クレナフィンⓇ>ルコナックⓇ、ネイリンⓇ>イトリゾールⓇ>ラミシールⓇという感じでなんとなく記憶しておく。内服のほうが薬剤費だけみると安上がりだが、採血したりするので、実際の差はそこまで大きくないと思われる。

爪白癬治療

品名使い方薬価採血その他
テルビナフィンラミシールⓇ (125)1Cap/1x
6m内服
60.3/cap肝機能
イトラコナゾール
(パルス療法)
イトリゾールⓇ (50)8cap/2x
1w内服し3w休薬
3コースまで
134.7/Cap肝機能併用注意薬
ホスラブコナゾールネイリンⓇ (100)1Cap/1x
3m内服
814.8/cap肝機能
エフィコナゾールクレナフィンⓇ両足爪10枚で約1w分1,435.50 円/gなしかぶれやすい
ルリコナゾールルコナックⓇ1本で2-8w分709.3円/gなしかぶれやすい

参考

リンク

試験問題のリンク図表のリンクです

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