問題
問題 40
我が国のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインにある記述として誤っているものはどれか。
1. デルゴシチニブは「1 日 2 回、1 回の塗布量は 10 g まで」という用法用量を超えない
ようにする。
2. デュピルマブ導入後、6 か月を目安として寛解の維持が得られた場合には一時中止を
検討する。
3. 2021 年度版では中等症以上の難治状態に対する治療選択肢としてデュピルマブやバ
リシチニブが追加された。
4. シクロスポリンは原則として連続投与は 12 週間以内とし、再投与が必要な場合は 2
週間以上の休薬期間をはさむ。
5. 寛解導入療法によって寛解の得られない場合は患者教育による外用療法の適正化と
診断および重症度の再確認を行う。
解答
問題 40
我が国のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインにある記述として誤っているものはどれか。
1. デルゴシチニブは「1 日 2 回、1 回の塗布量は 10 g まで」という用法用量を超えない
ようにする。
「1 日 2 回,1 回の塗布量は 5 g まで」と記載されている
2. デュピルマブ導入後、6 か月を目安として寛解の維持が得られた場合には一時中止を
検討する。
寛解導入だけでなく、寛解維持にも適している。ガイドラインには”ステロイド外用薬
やカルシニューリン阻害外用薬等との併用によりある程度の期間(6 か月を目安とする)寛解の維持が得られた場合には,これら抗炎症外用薬や保湿剤が適切に使用されていることを確認した上で,本剤投与の一時中止等を検討すること,とされている.ただし,実際には,寛解を維持するために本剤の投与継続を要する場合も多く,その場合は継続して投与できる.”と記載あり
3. 2021 年度版では中等症以上の難治状態に対する治療選択肢としてデュピルマブやバ
リシチニブが追加された。
バリシチニブ、デュピルマブはともにエビデンスレベルA。今後のガイドラインではもっと増えるはず
4. シクロスポリンは原則として連続投与は 12 週間以内とし、再投与が必要な場合は 2
週間以上の休薬期間をはさむ。
3 mg/kg/日を開始用量とし,症状により 5 mg/kg/日を超えないよう適宜増減し,8~12 週間で終了する。症状軽快後は速やかに外用などの一般的治療に切り替えるのがよい。長期投与が必要な場合は2 週間以上の休薬期間をはさむ
5. 寛解導入療法によって寛解の得られない場合は患者教育による外用療法の適正化と
診断および重症度の再確認を行う。
これは言われなくても行うべきだと思います。
参考
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