令和4年度 2022年度 皮膚科専門医試験 解答解説 問題37

問題

問題 37
　次の組み合わせのうち正しいものはどれか。
1． イエダニ ――――――――――――露出部の紅斑
2． トコジラミ ―――――――――――非露出部の紅斑
3． フタトゲチマダニ ――――――――疣状皮膚炎
4． アオカミキリモドキ ―――――――水疱性皮膚炎
5． アオバアリガタハネカクシ ――――疱疹状皮膚炎

解答

問題 37
　次の組み合わせのうち正しいものはどれか。
1． イエダニ ――――――――――――露出部の紅斑
イエダニは露出部を刺すことはほとんどなく、衣服に隠れた皮膚の柔らかい部位を狙って刺すことが多い。
2． トコジラミ ―――――――――――非露出部の紅斑
就寝中に露出した皮膚から口器を刺入して吸血する
3． フタトゲチマダニ ――――――――疣状皮膚炎
フタトゲチマダニは日本紅斑熱のリケッチア（Rickettsia japonica）を保有する場合がある。マダニ刺咬部を中心に出現する遊走性紅斑が特徴的。疣贅状皮膚炎は糖尿病神経障害に伴うものが多く、神経障害に対して慢性刺激が加わることで生じる角化性のいぼである。
4． アオカミキリモドキ ―――――――水疱性皮膚炎
アオカミキリモドキの体液に含まれるカンタリジンにより、皮膚に付着すると水疱性皮膚炎を引き起こす。別名ヤケドムシとも呼ばれる
5． アオバアリガタハネカクシ ――――疱疹状皮膚炎
アオバアリガタハネカクシの体液に含まれるペデリンにより刺激性皮膚炎を引き起こす。皮膚にとまった成虫を払いのける際に体液が付着し、線状に皮膚炎を呈することから線状皮膚炎と呼ばれる。

参考

Dr夏秋の臨床図鑑　虫と皮膚炎

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