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令和4年度 2022年度 皮膚科専門医試験 解答解説 問題36

問題

問題 36
 表皮基底層に豊富に存在する以下のケラチンの組み合わせのうち正しいものはどれか。
1. ケラチン 1、ケラチン 10
2. ケラチン 2、ケラチン 9
3. ケラチン 3、ケラチン 12
4. ケラチン 5、ケラチン 14
5. ケラチン 16、ケラチン 17

解答

問題 36
 表皮基底層に豊富に存在する以下のケラチンの組み合わせのうち正しいものはどれか。
1. ケラチン 1、ケラチン 10
2. ケラチン 2、ケラチン 9
3. ケラチン 3、ケラチン 12
4. ケラチン 5、ケラチン 14
5. ケラチン 16、ケラチン 17

解説は以下参照

ケラチンの発現部位

Type Iケラチン (酸性ケラチン:等電点が酸性、K9-20)、Type IIケラチン (塩基性ケラチン:等電点が中性-塩基性、K1-8)に分かれる。TypeIとTypeIIがそれぞれ2量体を作り、2量体同士が結合して4量体として存在する。

主な発現部位遺伝子異常により発生する疾患
K1/10表皮有棘層表皮融解性魚鱗癬
疣贅状表皮母斑
K2表皮顆粒層表在性表皮融解性魚鱗癬
K3/12角膜上皮Meesmann角膜ジストロフィ
K4/13頬粘膜、食道白色海綿状母斑
K5/14表皮基底層単純型表皮水疱症
K6a,b/16,17*先天性厚硬爪甲症
K17は多発性脂腺嚢腫と関連
K9掌蹠の有棘層-顆粒層vorner型掌蹠角化症

*K6a/K16:Jadassohn-Lewandowsky 型>>>爪甲の過角化、掌蹠角化症、粘膜の白色の角化症、多汗症、水疱形成、毛孔角化症

*K6b/K17:Jackson-Lawler 型>>>爪甲の過角化、多発性脂腺嚢腫、毛髪や歯牙の異常あらい、粘膜病変なし(正常の口腔粘膜でK17は陰性)

参考

あたらしい皮膚科学

角化症を理解するための基礎皮膚科学

ケラチン

リンク

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