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ECL溶液の作り方

ウエスタンブロットを行って二次抗体反応をが終了したらそれを検出する必要があります。

一般的にペルオキシダーゼ標識した2次抗体を使って化学発光していることが多いと思います。

今回はそんなECL溶液の作り方です。

購入している方も多いかと思いますが、一応手作りできるので参考までに

ECL法の原理

大まかに以下の図の通り

HRPがH2O2による基質の酸化を触媒する

ルミノール反応はアルカリ溶液中で起こる

PCAがルミノールのエンハンサーとして機能する。光の放出力、放出時間が強く、長くなる。エンハンサーによって発光強度が異なる

HRPは中性付近のpHで最適に機能する

ECL溶液のレシピ (例)

ECL 1液ECL 2液
1M tris HCL pH8.5   5mL
250mM in DMSO luminol       500uL
90mM in DMSO PCA (パラクマル酸) 220uL
dH2O       50mLまでメスアップ
1M tris HCL pH8.5 5mL
H2O2 (sigma 216763) 32uL
dH2O         50mLまでメスアップ

1液のルミノールは光に当たると劣化するので遮光して保存
HRP基質の信号持続時間は約24時間

1液と2液を混ぜて保存してしまうと、ずっとルミノールの酸化が進んでずっと発光する

luminol液は
3-aminophthahydrazide (Applichem A2185) 0.88g /20mL DMSO で250mMに調整して-20℃に分注して保存

PCAは
パラクマル酸 (sigma C9008-5G) 0.3g/20mL DMSO で90mMに調整、-20℃に分注して保存

参考

Thermo Fisher scientificなど

その他リンク

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