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令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験 解答解説 問題 15

問題

問題 15
 次の中で、ケロイドの発生する可能性が最も低い部位を選べ。
1. 耳
2. 肩周囲
3. 下腹部
4. 前胸部
5. 頭頂部

解答

問題 15
 次の中で、ケロイドの発生する可能性が最も低い部位を選べ。
1. 耳
2. 肩周囲
3. 下腹部
4. 前胸部
5. 頭頂部

ケロイドと肥厚性瘢痕

ケロイド肥厚性瘢痕
原因不明、ちょっとした傷でも発生する真皮中層から広範囲に損傷が起こり
創傷治癒の遅延により発生する
人種黒人>黄色人種>白人人種差なし
体質あり、ケロイド体質なし
好発部位胸の正中部
三角筋部
肩甲骨部
耳介、耳後部
恥骨上部など
全身に発生しうる
関節など傷跡に緊張がかかりやすいところ
全身に出現しうる
症状肥厚性瘢痕より症状強いかゆみ、痛い、赤い、ひきつれ感
そのた赤み、盛り上がりが
もとの傷跡を超えて染み出す
赤み、盛り上がりがあるが
もとの傷の範囲を越えない

治療

圧迫療法:テープ、スポンジ、サポーターなどによる圧迫を行い、固定と患部の安静を保つ

外用:ステロイド含有のテープないし軟膏を使用する

局所注射:ケナコルトⓇなどを直接患部に注射

内服:リザベンⓇなどを内服させるとかゆみ、赤みの症状に効果があることがある。
レーザー:血流を減らす目的で行う。保険適応なし

その他:液体窒素など

切除:手術した傷が再度ケロイドになる可能性があるが、縫合の工夫や術後放射線療法を組み合わせると再発のリスクは下がる
放射線療法:晩期障害に注意

参考

ケロイド 皮膚科Q&A

リンク

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