問題
問題 12
伝染性軟属腫の処置に用いられるペンレス® テープについて正しいのはどれか。
1. メピバカインを含有している。
2. 貼付時間は 10 分が適当である。
3. 次回の処置分を処方可能である。
4. 小児の伝染性軟属腫に対する使用量に制限はない。
5. 薬剤使用料は軟属腫摘除の処置料と一緒に算定できる。
解答
問題 12
伝染性軟属腫の処置に用いられるペンレス® テープについて正しいのはどれか。
1. メピバカインを含有している。
ペンレスはリドカイン18mgを含有している
2. 貼付時間は 10 分が適当である。
レーザー治療および伝染性軟属腫の治療に使用する際には1時間程度の貼付が必要。静脈留置針の場合は30分程度
3. 次回の処置分を処方可能である。
処方箋は発行できないので、
4. 小児の伝染性軟属腫に対する使用量に制限はない。
貼付材であるが、局所麻酔薬であるため、使用の上限あり
5. 薬剤使用料は軟属腫摘除の処置料と一緒に算定できる。
ペンレステープ
効能・効果
静脈留置針穿刺時の疼痛緩和
伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和
皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
効果時間:はがしてから徐々に効果は薄れているが、およそ1.5-2時間程度
用法・用量
<静脈留置針穿刺時の疼痛緩和>
1回1枚、静脈留置針穿刺予定部位に約30分間貼付する。
<伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和>
小児には本剤1回2枚までを、伝染性軟属腫摘除予定部位に約1時間貼付する。
<皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和>
成人には本剤1回6枚まで、小児には下記枚数までを、レーザー照射予定部位に約1時間貼付する
年齢 | 1回あたりの最大貼付枚数 |
3歳以下 | 2枚 |
4歳~5歳 | 3枚 |
6歳~7歳 | 4枚 |
8歳~9歳 | 5枚 |
10歳以上 | 6枚 |
成人 | 6枚 |
レセプト注意点
【レセプト記入時の注意点】
(40)処置欄 にて請求
(20)投薬欄での請求はできない
院外処方せんによる投薬はできない
本製剤は1回の処置に使用される枚数を基本に請求されるため、月または週単位の使用枚数ごとにまとめての請求は妥当ではない
静脈留置針穿刺時の針は翼状針だと算定できない
皮膚レーザー照射の際は美容目的の際は算定不可(皮膚レーザー照射療法が保険適用の範囲内である場合に薬剤料を算定できる)
その他
禁忌ではないが、ポルフィリン症の患者に投与した場合四肢麻痺、急性腹症、意識障害等の急性症状を誘う場合があるため注意。
肝細胞内の代謝酵素活性であるCYP4A3 が増加
→体内のヘム産生が低下
→ポルフィリン合成酵素が誘導される
→ポルフィリン前駆物質の産生がさらに高まり蓄積される
→急性症状をひき起こす
麻酔中に気分が悪くなった人で、キシロカインアレルギーや、迷走神経反射、と思われていた人ももしかしたらポルフィリン症かもしれない
参考
透析導入時の薬剤選択に苦慮した急性間欠性ポルフィリン症の 1 例
リンク
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