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令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験 解答解説 問題10

問題

問題 10
 無汗症の評価に通常用いられることのない検査法は次のうちのどれか。
1. Minor 法
2. ヨード紙法
3. 重量計測法
4. サーモグラフィー
5. 定量的軸索反射性発汗試験

解答

問題 10
 無汗症の評価に通常用いられることのない検査法は次のうちのどれか。
1. Minor 法
全身にヨードアルコール、ひまし油+コーンスターチなどの混合物を塗り、15分程度踏み台昇降などの運動をさせる。発汗部位はヨウ素デンプン反応により黒色になる。
2. ヨード紙法
ゼロックス紙にヨードを加え、瓶で1週間保存後に茶褐色に変色した紙を使用する。発汗部位に触れると黒色に変色する。手掌、足底に適していて、平坦でない皮膚には不向き
3. 重量計測法
重量を計測したろ紙を付着させたパウダーフリーのビニール手袋を5分間装着し、汗を含んだろ紙の重量を計測。最初の重量との差から発汗量を測定する。通常多汗症の検査で用いる

4. サーモグラフィー
発汗のない部位に一致して体温上昇が見られる。温熱発汗試験と並行して行うとよい。
5. 定量的軸索反射性発汗試験
いわゆる QSTART: quantitative sudomotor axon reflex testのこと。アセチルコリンをイオントフォレーシスにより皮膚に導入し、軸索反射による発汗を定量する。IPSFでは発汗が誘発されない

参考

無汗症の診断・治療のコツ

診断・検査(原発性腋窩多汗症)

リンク

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