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令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験 解答解説 問題1

問題1

11 歳男児。反応性に肥大した腋窩リンパ節の組織像を示す(図 1、図 2、図 3)。図 3 の矢 印で示す、胚中心に存在し貪食能を持つ細胞は何か。
1. centrocyte
2. centroblast
3. sinus histiocyte
4. follicular dendritic cell
5. tingible body macrophage

解説

11 歳男児。反応性に肥大した腋窩リンパ節の組織像を示す(図 1、図 2、図 3)。図 3 の矢 印で示す、胚中心に存在し貪食能を持つ細胞は何か。
1. centrocyte
2. centroblast
3. sinus histiocyte
4. follicular dendritic cell
5. tingible body macrophage
リンパ濾胞に存在する大型のマクロファージで死んだ細胞を貪食している。断片化した核酸が色濃くドット状に染まるのでtingible (可染性)と言われる。これが見られたときは通常反応性腫大のリンパ節である、と判断する。濾胞内で免疫応答が始まり、胚中心が形成される過程で出現。B細胞の増殖とアポトーシスが胚中心で起こっている中で、死んだ細胞を急速に取り込んで異常な反応を抑制していると考えられている。

参考

瀘胞リンパ腫と反応性瀘胞の鑑別

リンク

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