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令和4年度 2022年度皮膚科専門医試験 解答解説 問題4

問題

問題 4
 図 4 に示す疾患で予後に関連するとされる因子はどれか。2 つ選べ。
1. 年齢
2. 性別
3. 部分生検
4. 腫瘍の厚さ
5. 腫瘍の大きさ

解説

問題 4
 図 4 に示す疾患で予後に関連するとされる因子はどれか。2 つ選べ。
1. 年齢
70歳以上で予後不良となるが発症年齢は平均 74.48 歳なので基本的に予後不良

2. 性別
予後に関係ないが、欧米、日本ともに男女比2:1と男性がやや多い傾向
3. 部分生検
生検すると余計に増悪すると教わったことがあるが、病理を確認することは必要であるし、予後因子には関係ない。昔境界不明瞭な病変にマッピング生検までして送ってきた人もいたが、そこまでする必要はないと思う 。
4. 腫瘍の厚さ
thicknessが関係あるのはメラノーマの時
5. 腫瘍の大きさ
海外では境界明瞭であることが多いので単発5cm以下では切除されていたが、日本人は比較的大きめの境界不明瞭な病変が多いため、初手からCCRTを行うことが多い。

高齢者の頭部に紫斑と結節を伴っているため。第一に血管肉腫を考える。頭部血管肉腫については初版にアルゴリズムなども記載されているので参考程度に見ておくと良い

AJCCでは血管肉腫をTNM分類に単純に当てはめることは難しいとされているが、ガイドライン初版のものを記載しておくので参考までに

予後不良に関与する危険因子に関しては,70 歳以上,壊死,腫瘍サイズ,腫瘍深達度,類上皮様の形態などが予後不良因子としてあげられている

参考

皮膚血管肉腫診療ガイドライン 2021

頭部血管肉腫診療ガイドライン

リンク

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