問題
問題 13.78 歳,女性.15 年前から関節リウマチがあり,13年前からメトトレキサート,1年前からトファシチニブを内服していた.1 か月前から左胸部に腫瘤を生じ,皮膚科を受診した.その際の臨床像を図49 に示す.皮膚生検ではびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫の所見が得られた.この腫瘍細胞で陽性になりやすいウイルスは何か.
解答解説
問題 13.78 歳,女性.15 年前から関節リウマチがあり,13年前からメトトレキサート,1年前からトファシチニブを内服していた.1 か月前から左胸部に腫瘤を生じ,皮膚科を受診した.その際の臨床像を図49 に示す.皮膚生検ではびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫の所見が得られた.この腫瘍細胞で陽性になりやすいウイルスは何か.
Epstein-Barr virus
免疫抑制剤自体がリンパ増殖性疾患を誘発するリスクが高いが、MTX関連リンパ増殖症の報告が近年増えてきており以下のような特徴がある
- MTX総投与量が2g以上
- 2年以上の投薬期間
- 組織学的にDLBCLが多い
- Epstein-Barr virus-encoded small RNA(EBER)が陽性
- 投与中止により自然寛解することが多い
EBVのBがB-cell lymphomaと覚えていました
参考
その他
解答解説に間違いがあればお手数ですがコメントで教えてください
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