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皮膚科専門医試験問題と解答解説 2021年度 記述問題10

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問題

問題 10.19 歳,女性.4 か月前より特に誘引なく背部を中心に強いそう痒を伴う紅斑を認め,網目状の色素沈着を残す(図 47,図 48).ステロイド外用薬を塗布したが症状は改善しない.診断名を記せ.

解答解説

問題 10.19 歳,女性.4 か月前より特に誘引なく背部を中心に強いそう痒を伴う紅斑を認め,網目状の色素沈着を残す(図 47,図 48).ステロイド外用薬を塗布したが症状は改善しない.診断名を記せ.

色素性痒疹

若年女性、痒いけどステロイド不応、網目状の臨床で、上記と考える

初期から皮疹の完成までは2ー3日程度、その後病変は1週以内に消退、数ヶ月は色素沈着が残る。病気の様々な段階の皮疹が混在し、合体することで網目状パターンを呈しているとされる。

ミノマイシンが奏功するのも、好中球遊走に影響を与えているためと考えられる。

好発患者ダイエットをしていそうな若年女性
好発部位背中、胸、首におおい
基礎疾患成人スチル病、アトピー性皮膚炎、ピロリ菌感染、シェーグレン症候群
機序不明、ケトーシス誘発性の好中球媒介炎症が寄与している可能性、一部症例で尿中ケトン上昇
治療ミノサイクリン、ドキシサイクリン、マクロライド、DDSなど
色素性痒疹について

参考

Prurigo Pigmentosa: Literature Review

その他

解答解説に間違いがあればお手数ですがコメントで教えてください

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