問題
問題 99.以下の感染症の中で,その病原ウイルスの基本再生産数が最も大きいのはどれか.
1. 水痘
2. 麻疹
3. 風疹
4. COVID-19
5. インフルエンザ
解答解説
問題 99.以下の感染症の中で,その病原ウイルスの基本再生産数が最も大きいのはどれか.
1. 水痘
2. 麻疹
3. 風疹
4. COVID-19
5. インフルエンザ
「感染性=transmissibility」を表す指標として, 基本再生産数(R0)や実効再生産数(Rt)が用いられる。
基本再生産数(R0): ある感染症に対して全く免疫を持たない集団の中で, 1人の感染者が平均して何名の二次感染者を発生させるかを推定した値である。R0が1を超えると, 1人の感染者が1人以上の二次感染者を生み出したことになり, 感染拡大が持続していることを意味する。
実効再生産数(Rt): すでに感染が拡大している環境下のある時間tにおいて, 1人の感染者が平均して何名の二次感染者を発生させるかを推定している。Rtが1未満であると感染拡大を抑制できている状態, Rtが1を超えると感染の流行が持続していることを示す。
後実績の必修単位に感染対策の講習があるので、そこをもとに作成しているのかも?
感染経路 | R0 | |
麻疹 | エアロゾル | 12–18 |
水痘 | エアロゾル | 10–12 |
COVID-19(アルファ株) | 呼吸器飛沫とエアロゾル | 4–5 |
COVID-19(野生型) | 呼吸器飛沫とエアロゾル | 2.4–3.4 |
COVID-19(デルタ株) | 呼吸器飛沫とエアロゾル | 5-9.5 |
流行性耳下腺炎 | 呼吸器飛沫 | 10–12 |
風疹 | 呼吸器飛沫 | 6–7 |
百日咳 | 呼吸器飛沫 | 5.5 |
天然痘 | 呼吸器飛沫 | 3.5–6.0 |
SARS | 呼吸器飛沫 | 2–4 |
インフルエンザ(スペインかぜ) | 呼吸器飛沫 | 2–3 |
風邪 | 呼吸器飛沫 | 2–3 |
インフルエンザ(2009年のパンデミック株) | 呼吸器飛沫 | 1.3–2.0 |
インフルエンザ (季節株) | 呼吸器飛沫 | 1.2–1.4 |
MERS | 呼吸器飛沫 | 0.29–0.80 |
ポリオ | 糞口経路 | 5–7 |
HIV/AIDS | 体液 | 2–5 |
エボラ(2014年のエボラ出血熱の流行) | 体液 | 1.4–1.8 |
ニパウイルス | 体液 | 0.48 |
ジフテリア | 唾液 | 2.6 1.7–4.3 |
参考
その他
解答解説に間違いがあればお手数ですがコメントで教えてください
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