問題
問題 89．40 歳，男性．顔面の境界明瞭な皮下結節の組織像を示す（図 35，図 36）．自発痛や圧痛は無い．診断はどれか．
1． Mixed tumor of the skin
2． Poroma
3． Spiradenoma
4． Syringocystadenoma papilliferum
5． Syringoma
解答解説
問題 89．40 歳，男性．顔面の境界明瞭な皮下結節の組織像を示す（図 35，図 36）．自発痛や圧痛は無い．診断はどれか．
1． Mixed tumor of the skin
2． Poroma
表皮ー真皮にかけて基底細胞様の細胞が充実性の腫瘍を形成する。管腔の外側をporoid cell、内側をcuticular cellという。均一なbasaloid cellsと管腔周囲のcuticular cells の増殖がおもな所見。
3． Spiradenoma
一般的には圧痛がある。好塩基性の胞巣が集簇し、一部管腔構造を呈しシート状、策状に増加する。胞巣に出血もみられたりする。
4． Syringocystadenoma papilliferum
脂腺母斑から発生する最も多い腫瘍。重層扁平上皮と腺上皮の両方が増殖することが特徴で形質細胞浸潤が目立つ。
5． Syringoma
オタマジャクシ様のTadpole appearanceが見られたりするが、粘液成分は乏しい
線維性や粘液の貯留した間質内に腺管腔構造や充実性の腫瘍細胞胞巣が見られる。また管腔構造は壁が２層で、断頭分泌にも見える。
参考
その他
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