問題
問題 87.76 歳,男性.頭部に単発する結節の臨床像(図 30)と組織像(図 31,図 32)を示す.診断はどれか.
1. Darier 病
2. Hailey-Hailey 病
3. Herpes simplex
4. Pemphigus vulgaris
5. Warty dyskeratoma
解答解説
問題 87.76 歳,男性.頭部に単発する結節の臨床像(図 30)と組織像(図 31,図 32)を示す.診断はどれか.
1. Darier 病
ATP2A2変異による常染色体優性遺伝。病理はソックリだが、単発である点では矛盾すると思われる
2. Hailey-Hailey 病
ATP2C1による常染色体優性遺伝。Darier病と類縁疾患だが、角化は乏しい傾向にある
3. Herpes simplex
そしきでは封入体細胞などが特徴的
4. Pemphigus vulgaris
抗Dsg3抗体による自己免疫性水疱症。棘融解するが、本症例のように角化が目立つことはまれ。
5. Warty dyskeratoma
先天的なHPVに対する免疫不全がある。TMC6,8遺伝子異常がある。warty dyskeratoma, Darier病、grover病などが、棘融解を伴う角化性病変を呈する。HPV-5,8,17,20がおもな感染のタイプ
病理では表皮内に裂隙形成がみられ、上層では円形体のような細胞も見られるのでDarier病のような組織に思われる。1かと思われたが単発なので、少し異なる。一方Warty dyskeratomaもダリエ病と類似した組織所見がえられるため5が正解
参考
新しい皮膚科学
その他
解答解説に間違いがあればお手数ですがコメントで教えてください
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