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皮膚科専門医試験問題と解答解説 2021年度 問題91

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問題

問題 91.セリンプロテアーゼインヒビターの先天異常により発症する疾患はどれか.2 つ選べ.
1. Meleda 病
2. KID 症候群
3. Netherton 症候群
4. 線状掌蹠角化症
5. 長島型掌蹠角化症

解答解説

問題 91.セリンプロテアーゼインヒビターの先天異常により発症する疾患はどれか.2 つ選べ.
1. Meleda 病
常染色体劣性遺伝.SLURP1 遺伝子変異。出生直後から潮紅を伴った過角化が出現し,成長とともに手背や足背,膝や肘などに拡大して絞扼輪を形成
2. KID 症候群
GJB2遺伝子変異により生じる常染色体優性遺伝。Keratitis-ichthyosis-deafness syndromeを略してKID症候群という。先天性の感音性難聴,進行性の角膜炎は診断に必須。出生時もしくは幼少期に,一過性の紅皮症を呈することが多い.その後,境界明瞭な角化性紅斑もしくは疣状局面が左右対称性に出現する。鳥肌様の粗造な皮膚がみられる
3. Netherton 症候群
セリンプロテアーゼインヒビターの Kazal-type 5(SPINK5)遺伝子の変異、常染色体劣性遺伝。曲折線状魚鱗癬などの先天性魚鱗癬、結節性裂毛、アトピー素因が3主徴
4. 線状掌蹠角化症
常染色体優性遺伝.掌蹠内に線状ないし帯状の過角化を示す。デスモグレイン 1,デスモプラキン,ケラチン 1 遺伝子の変異がみられる
5. 長島型掌蹠角化症
常染色体劣性遺伝でSERPINB7 遺伝子変異、アジア人に多い。関節部をこえて皮疹があるTransgrediens がみられたりする

参考

症候群に伴う魚鱗癬
あたらしい皮膚科学

その他

解答解説に間違いがあればお手数ですがコメントで教えてください

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