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皮膚科専門医試験問題と解答解説 2021年度 問題78

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問題

問題 78.メラノサイトが増えないのはどれか.2 つ選べ.
1. Clark 母斑
2. 蒙古斑
3. Sutton 母斑
4. カフェオレ斑
5. 脱色素性母斑

解答と解説

問題 78.メラノサイトが増えないのはどれか.2 つ選べ.
1. Clark 母斑
真皮内の母斑細胞の増殖が見られる
2. 蒙古斑
青っぽく見えるので真皮の深いところ、中層-下層でメラノサイトが増加している。妊娠10週くらいでは真皮に存在するが妊娠10-14週くらいで表皮に遊走する。この遊走がうまく行かず残存すると、蒙古斑となる
3. Sutton 母斑
周辺の脱色素斑になっているところではメラノサイトの変性、破壊が起こっているので結果的にメラノサイトは減少している

4. カフェオレ斑
神経堤から皮膚へのメラノブラストの移動が障害され、局所的に表皮メラノサイトの密度
の高い部位が形成され、そのメラノサイトがメラニン色素を過剰に産生している状態。機序はあまりはっきりわかっていない。
5. 脱色素性母斑
白斑ではメラノサイトがなくなっているが、脱色素性母斑ではメラノサイトがメラニンを作っていない状態なので白くなる。メラノサイトの数は正常

メラノサイト:神経堤細胞由来のメラノブラストから分化する。メラニン産生細胞をさすが、皮膚では基底層にある色素細胞のことを一般的には指すと思う

母斑:あたらしい皮膚科学によれば、色調あるいは形の異常を主体とする限局性の皮膚奇形、とされている。

参考

カフェオレ斑の病態と治療

あたらしい皮膚科学

その他

解答解説に間違いがあればお手数ですがコメントで教えてください

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