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皮膚科専門医試験問題と解答解説 2021年度 問題35

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問題

問題 35.次の抗酸菌の中で培養による証明ができないのはどれか.
1. Mycobacterium avium
2. Mycobacterium leprae
3. Mycobacterium marinum
4. Mycobacterium tuberculosis
5. Mycobacterium ulcerans

解答と解説

問題 35.次の抗酸菌の中で培養による証明ができないのはどれか.
1. Mycobacterium avium

42℃でも発育するため温泉でも感染する
2. Mycobacterium leprae

ハンセン病の起因菌。人口培養できない
3. Mycobacterium marinum

漁業関係者,水族館職員などの手に多い
4. Mycobacterium tuberculosis
5. Mycobacterium ulcerans

ブルール潰瘍の原因となる

抗酸菌培養の培地は小川培地が有名だが、検査室ではMGIT法のような液体培地も併用して用いられる。液体培地のほうが感度がやや高く、培養期間も少し早い。

らい菌は人工培地で繁殖しないのでヌードマウスの足底に感染させて繁殖させ、研究に使用していたが、十分に増殖するまで1年くらいかかる。人口培養できない原因は明らかではないが、らい菌にはpseudogeneが40-50%含まれているため、正常なタンパクができない、ないし異常なタンパクができるため、と推測されている。

参考

抗酸菌感染症

ハンセン病医学オンライン講座

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