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問題
問題 24.39 歳,女性.図 6 の皮膚所見で受診した.関節炎はない.皮疹からの生検組織像を図7に示す.妊娠を希望している.適切な全身療法はどれか.
1. アザチオプリン
2. アプレミラスト
3. エトレチナート
4. シクロスポリン
5. メトトレキサート
解答と解説
問題 24.39 歳,女性.図 6 の皮膚所見で受診した.関節炎はない.皮疹からの生検組織像を図7に示す.妊娠を希望している.適切な全身療法はどれか.
1. アザチオプリン
2. アプレミラスト
3. エトレチナート
4. シクロスポリン
5. メトトレキサート
病理は毛一致性の角化+parakeratosis、顆粒層消失、regular acanthosisなどがあるので皮疹と病理から尋常性乾癬だと思います。
妊娠希望なので、妊婦禁忌薬であるアプレミラスト、エトレチナート、メトトレキサートは除外できる。アザニン、シクロスポリンは現在は妊婦投与禁忌ではなくなっている。アザニンは可能な限り妊娠中の使用は避けるべきとの記載がある。尋常性乾癬とすればアザニンよりシクロスポリンを選ぶ。関節炎がないのでシクロスポリンでも治療としては問題ないはず。
仮に関節炎がある場合には生物学的製剤(特にセルトリズマブペゴルは妊婦に安全とされる)を使用したほうが良いかもしれないし、GPP移行なら顆粒球除去などを考えるべき。
妊娠禁忌薬 (皮膚科で使いそうな主なもの)
他にもあると思いますが、皮膚科で処方しそうなもののリストです。最近だとJAKiの内服は禁忌です。
- メトトレキサート
- セルセプト
- ミゾリビン
- リザベン
- プログラフ (プロトピック軟膏は今は禁忌ではない)
- コルヒチン
- セルテクト
- エトレチナート
- PG軟膏、アロプロスタジル、リマプロストアルファデクス
- アタラックス
- アダパレンゲル
- エディロール
- イトリゾール、フロリードゲル、バクタ、ネイリン (ラミシールは禁忌ではない)
- アプレミラスト
- リンヴォック、オルミエント、サイバインコなどのJAK阻害薬
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