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問題
問題 23.36 歳,女性.幼少期より全身の皮膚症状を認めた(図 3).瘙痒は乏しい.大腿は一部融合している(図 4).掌蹠に角化がある(図 5).日本人に最も多いCARD14 の病的な多型があった.最も考えられる疾患はどれか.
1. 類乾癬
2. 尋常性乾癬
3. 毛孔性紅色粃糠疹
4. 長島型掌蹠角化症
5. Gibert バラ色粃糠疹
解答と解説
問題 23.36 歳,女性.幼少期より全身の皮膚症状を認めた(図 3).瘙痒は乏しい.大腿は一部融合している(図 4).掌蹠に角化がある(図 5).日本人に最も多いCARD14 の病的な多型があった.最も考えられる疾患はどれか.
1. 類乾癬
特定の遺伝子変異はない。局面状類乾癬と苔癬状粃糠疹に別れる。局面状類乾癬の大局面型(5cm以上)は10ー30%で菌状息肉症に移行しうる
2. 尋常性乾癬
特定の遺伝子変異はないが、汎発性膿疱性乾癬でIL36RNの変異がしられていて最近スペビゴが適応になった
3. 毛孔性紅色粃糠疹
6型に分類されている。5型でCARD14の変異が知られており、よく話題になると思う。
4. 長島型掌蹠角化症
SERPINB7の変異が有名でアジア人に多い。掌蹠をこえて,関節部皮疹が拡大しているtransgrediensが見られる
5. Gibert バラ色粃糠疹
遺伝子変異は不明だがHHV6,7の関与が示唆されている
I型 | 55% | 成人発症 | 全身 | 80%は3年以内に治癒 | 頭皮から始まり赤オレンジ色の丘疹および残存島状斑、毛包周囲角化性丘疹、およびワックス状掌蹠角皮症など |
II型 | 5% | 成人発症 | 全身 | 80%で慢性経過 | 脱毛がある点で珍しい |
III型 | 10% | 若年発症 | 全身 | 殆どが3年以内に治癒 | I型と似ている |
IV型 | 25% | 若年発症 | 限局 | 様々な経過 | 肘、膝、骨の出っ張っているところ |
V型 | 5% | 若年発症 | 全身 | 非寛解性 | III型と似ている、掌蹠に強皮症様変化 |
VI型 | HIV関連型 | 全身 | 治療抵抗性 | 紅皮症、化膿性汗腺炎にも見える |
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